2018.10.31
ソフィアでは、2018年9月より、国内企業に勤めるビジネスパーソンに向けて、組織と仕事に関するオンライン調査を行っています。これは、組織における従業員エンゲージメントの傾向や課題を探り、今後の研究の基礎データとすることを目的としています。
2018年10月27日(土)28日(日)に東京都市大学等々力キャンパスで開催された「日本広報学会 第24回研究発表全国大会」にて、「国内企業における従業員エンゲージメント調査の第1次調査結果 ―インターナルコミュニケーション施策への考察―」と題して、調査結果をポスター発表しました。
調査から導き出された洞察として、インターナルコミュニケーション施策への示唆を得ました。
発表内容の一部を以下にご紹介します。
1.中期経営計画と自己成長との紐づけが従業員エンゲージメントのカギ
中計の実現に意欲を持ち、実践をしているエンゲージメント層は、自己成長と中計 を結び付けていると考えられる。中計の理解、共感を促し、実践が従業員の自己成長にいかに関係しているかを伝えることが、従業員エンゲージメントを高めるカギとなるのではないか。
2.内発的動機づけを促す承認・評価への取り組みが必要
その具体的な方法として、職場内での中計実践に対する積極的な承認・評価に取り組むことが重要なのではないかと考えられる。実践に対する承認・評価は、従業員が自己成長を感じる機会を与えるとともに、それを公にすることで集団意識や集団行動に結びつけることができる。
今後引き続き国内での調査を行い、将来的には海外企業にも対象を拡大して研究を継続していくことを予定しています。
また、学会等で調査結果を発表するとともに、調査に協力いただいた個人・企業へ調査結果資料の提供も行っていきます。
※日本広報学会は1995年に設立され、企業や行政などの経営体の広報・コミュニケーションに関連した研究活動を研究者と広報・経営の実務者が協力して活動を展開している団体です。