2019年4月23日(火)、コワーキングスペースWeWorkアイスバーグにて「チームの意思疎通」をテーマに、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドを活用したワークショップを実施しました。
【LEGO® SERIOUS PLAY®とは?】
実際の組織・チームの問題解決を促進するメソッドです。各参加者は、ファシリテーターが示すテーマに沿って特別に準備されたレゴブロックセットを使って作品を作ります。参加者はセッション進行とともにどんどん深くなっていく自身の内観、他の人の考えに触れることで、通常の会議より有意義な問題解決、知識共有を進めることが可能になります。
今回のワークショップは、当日はベテランのビジネスマンからなんと女子高校生まで(!)、多様な年齢層・業種の参加者約20名が、クリエイティブな雰囲気の会場に集まりました。
参加者はまず4人1テーブルでそれぞれ自己紹介。その後は手始めに、それぞれがブロックを積み上げて2分間でできるだけ高いタワーをつくるワークに挑戦しました。安定感のあるタワーを作る人、とにかく細長いブロックをつなげて高さを出そうとする人……人によって、まったく違うタワーが出来上がります。
テーブル内で自分のタワーを見せながら「このタワーの自慢できるところ」を共有すると、「その手があったか!」「この形もおもしろいね!」と互いに驚きの声が上がりました。
それが終わると、いよいよメインのワークが開始。
このワークは、まず一人ひとりが1枚目の指示書に従って自分のパーツを作ったのち、2枚目の指示書に書いてあるヒントをもとに、テーブル内の4人のパーツを組み合わせてある「世界的な有名人」を完成させるというもの。ただし、2枚目の指示書の内容のうち一部は他のメンバーに教えることができません。
順当に指示書に書いてあるヒントを一人ずつ共有し、文字情報をすり合わせていくテーブル、指示書に書いてあることは置いておいて、それぞれがつくったパーツをくっつけてみながらプロトタイピング的に完成形を模索していくテーブル。「世界的な有名人」という不明確なイメージしかない中で、完成したチームは「あ!これだったのか!」とひらめきと達成感の笑みがこぼれていました。一方で、完成できなかったテーブルは最後までモヤモヤとした感覚を持ちながらワークを終えました。
実は、このワークでは「共通のゴールが見えないまま進むモヤモヤ感」を感じることが目的です。今後、業務が組織ベース・部署ベースからプロジェクトベースへと変わっていく中で、同じプロジェクトのチームメンバーと明確なゴールの共有をすることは、成果を出すためには必須だからです。
ワーク後には「あなたにとってプロジェクトとは?」という問いの答えを、ブロックで作成します。作成したブロックの内容を他のメンバーに説明したり、重要だと思うブロックを選んで他のメンバーのものと組み合わせることで、それぞれのテーブルが考える「良いプロジェクト」を作り上げていきました。『共有モデル』と呼ばれるこの手法はビジョンやグランドルールなど、複数のメンバーと抽象的な概念を形成していくときに有効です。レゴを使って表現することでぼんやりと考えていることを言語化しやすくなり、対話を促す効果があります。
最後に弊社代表・廣田から「変わりつつある仕事のあり方、そのために今やるべきこと」というテーマで講話を行い、ワーク内で体感できる視覚化と対話が重要であることを改めて参加者にお伝えしました。参加者のみなさんは深く頷きながら、その内容に耳を傾けていました。
またワークの後には懇親会も実施され、ワーク内では話せなかったメンバーとも交流を深める機会となりました。
ワーク中はクリエイティビティ溢れる会場の雰囲気も手伝ってか、時間が足りないという声があちこちで聞かれるほど会話がはずみ、LEGO® SERIOUS PLAY®トレーニング修了認定LSPファシリテーターである講師の中村さんも驚くほどの盛況ぶり。
参加者の中には「さっそく部内でワークを共有したい」という方もいらっしゃり、改めてLEGO® SERIOUS PLAY®の可能性を感じる会となりました。