取って良かった男性育休!【メンバーインタビュー】
目次
厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業の取得率は2023年度に初めて30%を超え、30.1%となりました。前年度の17.13%と比較して大幅に上昇し、年々男性育休の取得率は上がっています。 そんな中、ソフィアでは小林裕大が2024年4月から合計1か月半育児に向き合いました。
社内で最も長期間の取得となった男性育休がどのようにして行われたのか、体験談を聞きました。
(インタビュアー:吉備奈緒子)
丸1か月間 娘に向き合い、育児の喜びと苦労を実感
―お子さんが4月に生まれたんですね。遅ればせながら、おめでとうございます!きっとかわいいですね。
ありがとうございます。子どもと過ごしているとあっという間に時が流れていきます。
―育児休暇を振り返ってお話を聞いていきたいと思います。育休は合計1か月半取得したんですね。
はい、4月は丸々1か月休んで、残りの2週間は半休を取らせていただきました。
―お休みの1か月半はどんな日々でしたか?
振り返ってみると、娘の育児にしっかり関われて本当に楽しかったです!同時に、もし一人だけで育児するとしたらしんどいとも実感しました。新生児期のお母さんが寝不足になる理由もよくわかって、3時間おきに泣くとはこういうことなのかと、身をもって知りました。夜泣きは体力を奪われますね。
―ご夫婦で育児・家事の分担はどのようにしていましたか?
僕は主に料理を担当していました。実は以前は1日1食か2食だったのが、育休を機に奥さんと自分の分もしっかり3食作って食べたので、健康的になりました!あと、早めにミルクに切り替えができたので、僕がミルクをあげることもできましたね。
―産褥期に3食用意してもらえるのは、奥さんにとってかなりありがたかったのではと思います。
育休を経て、PJ管理の効率化と夫婦の絆を得た
―ソフィアの男性メンバーの育休取得は数年ぶりでしたね。その間にも世間的に男性育休への認知が広まってきました。とはいえ、丸1か月休むのは大きな決断だったのではないでしょうか?
子どもが生まれる前に、お客様に早めにお知らせしましたが、ご自身の体験から「育休は取った方が良い!」と後押しして下さる方がいました。直近でお休みを取られたメンバーの古川さんにもアドバイスしていただいて、【育休中は打ち合わせに出ない】【育休中は携帯・PCを見ない】を徹底しました。そうしないと休みを取る意味がないですからね。
~2019年に古川貴啓が取得した2回目の育休体験談はこちらの記事をご覧ください~
―育休中は育児と家事に集中したんですね。ということは、お休みに入る前は周到に準備されたのでしょうか?
僕がPM(プロジェクトマネジャー)だったプロジェクトは、1月から引継ぎを進めました。休み中に起こり得るあらゆるアクションを想定・整理して他のメンバーに伝えたり、アドバイザーとしてサポートしていただいた方もいます。色んな方の支えがあって育休をしっかり取れたことに感謝しています。
―育休を取得するにあたって、チームのメンバーと共有したツールはありますか?
以前からも使っていたのですが、WBSツールやホワイトボードツールを活用して問題なくプロジェクトを進めることができました。プロジェクトのスタート時は工数出しにも使えますし、育休などで抜けるメンバーの有無に関わらず、どのプロジェクトでも同じ方法でうまくいくと実感しました。
―それは育休中に得た収穫とも言えますね。
もう1つ家庭内でも副次的効果があって、それは夫婦の時間を取れたことなんです。家事育児の合間にドラマを2人で視聴して、会話が生まれました。育休中は子どものちょっとした成長をリアルタイムで分かち合えましたし、子どもが生まれる前よりも喧嘩が減ったように思います(笑)。
―子育ても一大プロジェクトですから、初期に夫婦でチームになれて良かったですね!
最後に、今後育休を取得予定の男性に向けて、メッセージをお願いします。
様々なご家庭があると思いますが、僕自身は育休を取って本当に良かったと思いますし、大切な経験となりました。それは家庭のこともそうですが、自身の仕事をしっかりと整理する、誰かと共同するきっかけにもなります。また、育休を取ることで改めて、自分は誰かに支えられながら仕事をしているのだと感じることができ、育休に限らず僕も誰かの支援ができるよう頑張ろうと思いました。そしてまた機会があれば必ず育休を取ります!
PJメンバーからの振り返りコメント
津川靖海
小林さんはPMという立場であることに加え、ちょうど不在の時期にいくつかの大きいイベントを実施するタイミングだったこともあり、小林さんが抜けることに不安がありました。ただ、引継ぎ期間で業務の棚卸をおこなうことで、かえって丁寧に進行ができ、無事に各イベントも終えることができましたし、プロジェクトの進行管理の観点で、我々にとっても学びの機会になりました。
力石育生
引継ぎ準備として情報共有を早めに行い、小林さんの仕事を一緒にやることで、抜けている部分を育休前に見つけることができました。とはいえ、予想外の事態が発生することもあります。小林さんからは育休中の意思決定についても任せてもらえていたので、その場のメンバーで決めて進めることができました。メンバーの自己裁量があったことも、小林さんの育休中のプロジェクトがうまくいったポイントでした。
ソフィアには「休みを取りづらい雰囲気」はなく、その代わり「休むなら引継ぎは徹底すること」。それさえできるなら有休も育休もご自由に、というスタンスのメンバーが多いです。小林は4月からの育休に備えて早めに引継ぎを始め、お客様やメンバーと密にコミュニケーションを取りました。小林の育休中は1名減員で1か月間業務を回したことにより、チーム力が向上したようです。
今後、育児に限らず、介護や病気などの事情で、働く場所や時間に制限がある「制約社員」は増えていくことでしょう。短時間勤務や休職が当たり前になるには、多様な働き方の受容、業務の体制や仕組みの整備が肝要です。このような取り組みはすべての従業員にとっての働きやすさにも繋がるため、良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。
(文:吉備奈緒子)
株式会社ソフィア
プロデューサー
小林 裕大
調査、メディアコンテンツディレクション、イベント企画、運営を担当しています。一番の得意分野は進め方がわからない、やり方が決まっていないプロジェクトを伴走して推進していくことです。
株式会社ソフィア
プロデューサー
小林 裕大
調査、メディアコンテンツディレクション、イベント企画、運営を担当しています。一番の得意分野は進め方がわからない、やり方が決まっていないプロジェクトを伴走して推進していくことです。