2020.07.29
eラーニングアプリのメリットとは?アプリ作成のおすすめサービスをご紹介
目次
「eラーニングはパソコンで受けるもの」、今でもそう思っていませんか?
現代の企業研修は、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも受講でき、時間や場所に縛られない新しい学び方を実現しています。
eラーニングは2000年代初頭に日本へ上陸しましたが、当時はCD-ROMでの音声と画像による学習が主流で、企業研修の一部に代替されるのみに留まっていました。
しかし現在では、インターネットのブロードバンド化やICT技術の進化に伴い、eラーニングが実施できる学習コンテンツも大きな革新を遂げています。
企業研修に関しては学習コンテンツのVR(仮想現実)化やAI(人工知能)の搭載など、以前は想像もできなかったようなダイナミックなコンテンツがeラーニングに導入されるようになりました。
また、企業や学校法人、個人事業主が不特定多数に対して学習を提供するBtoCのeラーニングも普及し始めています。
代表的なものは「グロービス学び放題」、「Schoo」、「gacoo」などです。
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補講的にオンラインによるeラーニング講座を開講している専門学校も増えています。
少し変わったところでは、ナレーターが本を読み上げてくれる「オーディオブック」も広義のeラーニングと言えるでしょう。
こうした潮流の中、パソコンの代わりにスマートフォンやタブレットの「アプリ」を使用し、モバイル端末で学習コンテンツを受講したり、講座・成績の管理ができる「eラーニングアプリ」が普及してきました。
そこで今回はeラーニングアプリのメリットと、自社でアプリを作成する際のおすすめサービスについて解説します。
eラーニングアプリとは?
eラーニングアプリは、eラーニングの学習コンテンツをスマートフォンやタブレットで受講できるほか、受講者がより快適に学習するための言わばプラットフォームとしての役割を果たします。
「LMS(Learning Management System; 学習管理システム)」と近しいものだと考えてもらえればわかりやすいでしょう。
学習者(受講者)にとって有益なだけでなく、教育担当者やシステム管理者など、企業側にも便利な機能が豊富に備わっています。
また、アプリによっては自社向けにカスタマイズすることも可能です。
詳しくは次節で解説します。
eラーニングアプリのメリット
eラーニングアプリの主要なメリット(機能)について挙げていきます。
時間や場所を問わず受講が可能
eラーニングアプリを使えば、常日頃から携帯しているスマートフォンやタブレットなどで学習コンテンツの受講が可能です。
例えば、出先で打ち合わせ前の空き時間にカフェに入って受講したり、最近であればテレワーク中の待機時間に受講するといった利用シーンが想定されます。
終業時刻前に業務が終わった際、残り時間を活用する際にも向いているでしょう。
また、社員から「主体的に学びを深めたい」という声が上がれば、いつどこにいても受講ができうる環境を解放することで、「ES(Employee Satisfaction; 従業員満足度)」の向上にもつながります。
技術書の類を何冊も購入するのは個人にかかる負担が大きいため、そういった知識を修得できるコンテンツが社内に完備されているのは従業員にとって喜ばしいことです。
操作が簡単
これまで自社の社内ポータルサイトの制作や運用を担当した方であれば、「使いやすさ」や「見やすさ」を一度は意識したことがあるのではないでしょうか。
どんなにコンテンツの内容が優れていたとしても、学習しにくい環境に置かれている限り、従業員からの不評を招きます。
すでにパッケージとして提供されているeラーニングアプリは画面設計が非常に洗練されており、小さいモバイル端末でもわかりやく直感的に操作できます。
目的のコンテンツまで迷わずたどり着けたり、コンテンツの操作(動画の再生やスライドのページめくりなど)がはじめてでも理解しやすかったりといったUI(User Interface; ユーザインターフェイス)は、コンテンツの質と同じくらい重要な要素です。
進捗状況を都度確認できる
eラーニングアプリによって、研修が受講済みか未受講であるかを一目で確認できます。
現在はコンテンツの「マイクロラーニング」化が進んでおり、細分化された分だけ数が多くなったコンテンツを管理するプラットフォームとして、アプリはとても高い親和性を持っています。
また、学習の終わりには「理解度テスト」を設ける場合が多いと思われますが、テスト受験後の成績表示や個別のフィードバックをすぐに自動送信できることも大きなメリットです。
受講した内容を忘れない内に補講や追試を受けられるため、学習の習熟度がより高まることが期待できるでしょう。
ログインの必要がない
eラーニングアプリに限らず、モバイルデバイスのアプリは初回だけログインをすれば、2回目以降は自動でログインできます。
日常的にスマートフォンのアプリを利用していれば想像しやすいメリットではないでしょうか。
これは単にログインの作業を省けるというだけでなく、「IDやパスワードを忘れてしまった」「URLがわからない」といったシステム管理者への問い合わせを削減することにもつながります。
企業規模が大きくなればなるほど、恩恵も大きくなると言えるでしょう。
通知機能が便利
アプリ最大の特徴といっても過言ではない「プッシュ通知」。
eラーニングアプリにおいても同様で、「未受講の研修があります」「理解度テストの受講期限が近付いています」「あなたにおすすめの講座が追加されました」など、さまざまなプッシュ通知を行うことができます。
これまではメールでの通知が主流でしたが、チャットツールの台頭によって社内連絡の手段が移り変わってきているため、これからの新しい働き方に適した機能とも言えるでしょう。
eラーニングアプリを導入する方法
企業がeラーニングアプリを導入するには、主に2つの方法があります。
eラーニングアプリのプラットフォームを使う
本記事では、冒頭で紹介したeラーニングのプラットフォームであるLMS(学習管理システム)の導入を推奨します。
eラーニングのコンテンツを細かく管理できるLMSには、LMS365のように専用のモバイルアプリを利用できるものもあり、これらを活用することでアプリの開発期間や初期費用も抑えられます。
自社に合わせたeラーニングのアプリを開発する
eラーニングの学習コンテンツだけでなく、プラットフォームであるアプリも自社の資産にしたい場合は、ベンダーに外注するか、自社で開発するというのも手です。
ただしこれには長い時間と大きなコストを要するため、自社でフルカスタマイズをしたい場合や、自社にもリソースのある大企業でないと難しいかもしれません。
また、リリース後の運用業務も加わるため、その点も踏まえて検討しましょう。
おすすめのeラーニングアプリ
ここまでeラーニングアプリのメリットと導入方法を解説してきましたが、実際にアプリの導入を検討しているご担当者のために、本記事ではおすすめのeラーニングアプリを4つご紹介します。
まず、eラーニングのアプリを導入するにあたって、学習内容を実務にアウトプットできるように企業側の体制を整える必要があります。組織で働く以上、従業員一人で業務を変えることは不可能です。従業員が学んだことを実務に生かしたり、業務を変えるためには、上司や同僚も学習内容を共有していることが重要です。
LMS365
本記事でも具体例として何度か紹介しましたが、LMS365はeラーニングのアプリにも対応しています。
多くの企業で導入されているMicrosoft 365(旧 Office 365)の「Microsoft SharePoint Online」のアドインとして動作するという大きな特徴があります。
SharePointで制作した社内ポータルをはじめ、WordやPowerPointなどのドキュメント、 Teams(チャットツール)、Yammer(社内SNS)とも連携できるため、eラーニングだけでなく社内のICT技術を包括管理、運用したい場合にはもっとも便利なLMSです。
Smart Boarding
https://www.training-c.co.jp/smartboarding/
株式会社FCEトレーニング・カンパニーの提供する「Smart Boarding」もモバイル対応のLMSです。
Smart Boarding上に設置するeラーニングの学習コンテンツを制作する機能も搭載されているので、これからコンテンツを開発する段階でSmart Boardingを長く使用するようであれば導入に適しているでしょう。
CAREERSHIP
https://www.lightworks.co.jp/services/careership
「CAREERSHIP」は、株式会社ライトワークスの提供するLMSです。
Smart Boardingとの類似点として、eラーニング教材を簡単に作成できる「教材コーチ君®」というサービスも展開しています。
サポートが手厚く、大手企業に数社の導入実績があることも安心材料と言えます。
LearningWare
https://www.pro-seeds.com/lms/
最後は、株式会社プロシーズが提供する「LearningWare」です。
LearningWareは機能のひとつとしてeラーニングアプリを掲げており、パソコンと同様に受講する研修に申し込んだり、コミュニティで意見を交換したり、テストを受けるといったことが可能です。
まとめ
昨今における働き方の変化に伴って、従業員の学びの形も大きく変化しています。
その中で、「ラーニング・エクスペリエンス・プラットフォーム(LXP)」という概念が最近のトレンドとなっています。
これからの人材開発・人材育成においては、従来のように全社で一律のコンテンツを配布するのではなく、社員各々の経験やスキル・特性に合わせてパーソナライズドされた、現場で実践的に使える学習コンテンツを個々に提案していくことが重要です。
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株式会社ソフィア
先生
ソフィアさん
人と組織にかかわる「問題」「要因」「課題」「解決策」「バズワード」「経営テーマ」など多岐にわたる「事象」をインターナルコミュニケーションの視点から解釈し伝えてます。
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