「NECソリューションイノベータ株式会社:データ分析とユーモラスなアイデアで社内報制作を支援」
- NECソリューションイノベータ株式会社
- 経営企画部 シニアマネージャー 山口利津子さん(写真右端)
- 経営企画部 濱田美香さん(右から3人目)
- 経営企画部 主任 永見佳子さん(右から2人目))
インタビュー実施日:2023年7月31日
NECソリューションイノベータ株式会社では社内報の「ねすマガ(One NES magazine)」を運営しています。当社ではアンケート調査やペルソナ作成といったデータ分析や、新規コンテンツの企画会議などを行い、社内報の制作を支援。今回はご担当者とともに、今までの社内報づくりについて振り返りました。
相互コミュニケーションが社内メディア制作を円滑に!
支援のきっかけはポータルサイトのリニューアル
- 田中
- 現在ソフィアでは、社内報「ねすマガ」の制作に携わっていますが、ご依頼のきっかけはなんでしょうか。
- 山口さん
- 当社は2014年に全国の7社が統合して発足した会社です。2016年、かねてより課題に感じていた社内情報共有・発信の見直しをしようと考え、ソフィアさんにご相談しました。まず、全社員へのアンケート調査「コミュニケーションサーベイ」や、全国の社員へのインタビューなどをご提案いただいて実施し、それを踏まえて社内のポータルリニューアルの企画策定を支援いただきました。
続いてWeb社内報のリニューアルにも着手しました。ソフィアさんには社員サーベイを元にした簡易ペルソナの作成に携わっていただきました。そのペルソナは今もコンテンツの企画に活用しています。
- 廣井
- ペルソナに向けたコンテンツ企画の制作に参加させていただきましたよね。企画ワークショップを5回ほど行って、配信コンテンツの編成などを考えました。
- 山口さん
- その後、ポータルはNECグループ全体のポータルサイト「One NEC.com」に移行しました。その中に「ねすマガ」もリニューアルして統合するため、企画ワークショップで考えた案を練り直すことになりました。ちょうどコロナの流行が始まったこともあり、ワークショップは初のオンライン実施でした。そこから現在まで、隔月のペースで編集会議を行っています。
編集以外も戦略的且つ複合的に対応できるソフィアだから依頼した
- 山口さん
- 社内情報共有・発信の見直しの際はポータルリニューアルを想定していたので、実装するインフラを理解していただかないと、実現可能なご提案をいただけないと考えていたんです。ソフィアさんには社内コミュニケーション改善やコンテンツ企画・制作だけでなく、システム面に強い方がいることも依頼した理由の一つでしたね。他社さんにはなかなかないような魅力です。One NEC.comで使用しているCMSソフトの機能を把握してもらい、ねすマガをリニューアルする際はワイヤーフレームを作成していただきました。
- 永見さん
- 会社同士の相性の良さも感じています。当社の雰囲気や文化を尊重して、寄り添って接してもらえるのでなんでも相談できますね。理想のビジョンを提案していただいても、自社に合わないと感じたり、逆にお願いしたとおりにしかやっていただけなかったりすることもありますよね。ですがソフィアさんは尖った提案をしつつ、私たちが抱えている悩みや傾向を理解・ヒアリングしたうえで折衷案を考えてくださるので、双方向でコミュニケーションを取りながら制作を進められることは、すごくありがたいと感じています。
- 濱田さん
- 同じ会社の人みたいな感覚があって、少しでも困ったときは「そうだ! とりあえずソフィアさんに聞いてみよう」ってなりますね。
「読むとちょっぴりワクワクして、会社のことを好きになる」社内報づくり
社員の目線に立った“面白い”メディア
- 永見さん
- ねすマガは「読むとちょっぴりワクワクして、会社のことを好きになる」というのがコンセプトなのですが、新入社員の方からも「ねすマガは面白い」という反応が来ていて、若手にも受け入れてもらえている社内報になっているのだと実感しています。
実はポータル上の当社の発信の中でも、ねすマガがユニークユーザー数で上位になることが多いんです。それもあってか、社員に広く知ってほしい情報を発信するときは、ねすマガで掲載してもらえないかと相談されることもあります。社内報としてあるべき姿が保たれていると感じますし、部署や現場での協力が得られるため、私たちも記事制作がスムーズになるんです。
- 廣井
- リニューアルが決まったときに、ロゴや、マスコットキャラクターの「nesbo」を一緒に作りましたよね。当時からはっきりした編集方針をいただいていたので、固いメディアではなく、社員と同じ目線に立ったメディアがいいのではないかというふうにはずっと考えていて、今もそれに沿ったアイデアを考えています。
ねすマガのマスコットキャラクターの「nesbo」
カジュアルな記事もウェルビーイングにつながっていく
- 近田
- 配信記事がトップメッセージなどの固い話題だけだと息が詰まってしまうので、ほっとするニュースにもニーズはあるんじゃないでしょうか。そういったテーマは無くても問題はないけれど、無いと物足りないような。ユーモアや人間味によってバランスを取ることって必要ですよね。
- 山口さん
- ずいぶん前に、当時の上司に「コーヒーブレイクのようなコーナーは、仕事をするためのポータルには必要ない」と言われたことがあります。私もそう考えていたんですが、近年の社員エンゲージメントやウェルビーイング向上という方向性を踏まえると、一息つける社内報の存在は必須だなと。会社は仕事だけでは成り立たないですし、社員にも息抜きがないと良い仕事や良いアイデアは生まれて来ないんじゃないかと感じています。読者が会社を好きになって、楽しく仕事ができるようにと考えています。
- 濱田さん
- リニューアルで簡易ペルソナを作ってもらったとき、当社社員の8、9割はすごく真面目で仕事にしっかり取り組むタイプだということがわかりました。だからこそ、柔軟なコンテンツがあってもいいんだと思っています。また、様々なログ解析もお願いしているのですが、記事が読まれている時間帯が自分たちの予想とは違っていたのも興味深かったです。
- 近田
- 社内報では、ペルソナなどのターゲットを見据えた発信も必要ですが、福利厚生のような緊急性はないものの重要かつ複雑なテーマをわかりやすく発信する必要もあると思いますね。担当部門ではできないようなライトな表現やデザインで伝えていくみたいな、複雑な仕組みのものを簡単にすることってすごく難しいことではないでしょうか。
- 山口さん
- わかりやすい記事で悩みを解消したり、興味を持つきっかけになったりするメディアという立ち位置も狙っています。それも会社を好きになってもらうきっかけになりますから。大きな企業であればあるほど福利厚生などのシステムが複雑ですしね。
今後もおもしろいソフィアを期待します!
今後、ソフィアに期待することは
- 山口さん
- アイデアの数やユーモアのセンスにはいつも驚かされています(笑)。これからも斬新かつ当社に寄り添うアイデアを楽しみにしています。
- 濱田さん
- 四半期もしくは半期毎のログ解析とユーザーの行動分析から、コンテンツ改善や見出し・リンク導線などのUI改善を行い、アクセス率の低い属性へアプローチを強化する施策を進めていきたいです。配信記事の量も増やしていきたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
- 永見さん
- いつも細かいことまで相談できて大変助かっています。飽きられることなく読んでもらうためには色々な記事を出していくことが大事だと考えているので、記事の新しい企画案など斬新なアイデアをお願いしたいです!