「京セラ株式会社:新規事業応募プロジェクト支援 イベントからコンテンツ運用まで多面的に伴走」
- 京セラ株式会社
- 経営推進本部 経営企画部 企画推進部 企画推進課責任者
- 福住 隆さん(写真右から3人目)
インタビュー実施日:2024年8月8日
京セラ株式会社では、社内でのイノベーション風土醸成を目的として新規事業アイデアを募る「スタートアッププログラム」を実施しています。2024年度 のプログラムリニューアルに伴ってソフィアが参画。プログラムのコンセプト設計から、イベント実施、セミナー・ワークショップの設計及び実施、サイト制作やコンテンツ運用までさまざまな面でご支援を続けています。ご担当者とプロジェクトメンバーにリニューアルにかける思いを伺いました。
一歩踏み出す勇気を与えるプログラムを作りたい
まずソフィアを知ったきっかけについて教えてください
- 福住さん
- 「スタートアッププログラム」のリニューアルをしたいと思い、市場調査をする中でソフィアの風土改革の記事を読んだのがきっかけです。面白い記事だな、話を聞いてみたいなと思って連絡し、そこから定期的に壁打ちに付き合っていただきました。その中でだんだんとリニューアルの骨子が出来上がり、やるならぜひソフィアさんと一緒に、と思ってお声がけをしました。
今回リニューアルに至った経緯を教えてください
- 福住さん
- 2019年に初めてスタートアッププログラムが始まったとき、部門や職層を問わず一斉応募することのできる制度にとても魅力を感じました。当社は規模が大きい分、どうしても縦割りが強く、本部ごとに閉じこもってしまう傾向があります。一斉応募の制度は、そんな風土にひとつ風穴を開けてくれたように思い、とても輝いて見えたんです。実は私がこの部署に異動を希望したのも、「こんなプログラムに自分もかかわってみたい」という思いからでした。2021年のリニューアルで一斉応募の制度がなくなってしまったことが惜しく、今回のリニューアルで復活させたいと思っていました。
今回リニューアルした「スタートアッププログラム」Ver.3のポイントについて教えてください
- 福住さん
- これまでのVer.1~2で、新規事業に意欲のある層はある程度掬い上げることができたと考えています。今回のVer.3では新規事業に興味はあるものの、一歩踏み出す自信のない層に対してアプローチしていくことをねらいとしました。そのためにもただ公募を行うだけでなく、WEBコンテンツ発信やイノベーションに必要なマインドセットを伝えるセミナー、ワークショップなどを通して興味喚起を行い、多方面で社員の皆さんを巻き込んでいくよう設計しています。
- 小林
- 現時点では、まずはスタートアッププログラムへの興味関心を高めてもらうため、コンテンツ配信を主に活動しつつ、全社に対して「リニューアル」を周知するためのオープニングイベントを実施しました。次の段階として2024年12月にアイデアの一斉応募を実施し、それに合わせたセミナーの実施とコミュニティ形成を行っていく予定です。またアイデアが通過した方向けには、新規事業開発のトレーニングや提案内容のブラッシュアップといった支援も実施していきます。
徹底して参加者に寄り添う企画
施策を行う上で意識している点はありますか
- 力石
- 私は主にオープニングイベントの運営を担当していたので、社員の方にいかにプロジェクトに興味を持ってもらい、挑戦に向けて背中を押すことができるかを大切にしました。
- 冨澤
- 私は田中さんと一緒にコンテンツ制作・運用を担当しているのですが、本プロジェクトは月1回の特集やTIPS紹介、過去通過者のインタビュー記事、セミナー・ワークショップ告知などコンテンツが多岐にわたります。専門的な内容も多いので、読者が聞き慣れない用語やなじみのないトピックについて、背景や必要性を細かく解説するよう意識しています。
- 田中
- やはり発信者の思いや考えを読者に伝えることは大切にしていますね。事務局インタビューで福住さんの信念を伺うことができ、とても印象深かったです。
- 福住さん
- 皆さんがターゲット層に近い目線で企画・制作をしてくれるので、レベル感がちょうどいいんですよね。
- 冨澤
- 実はコンテンツを発信するSharePoint Onlineサイトの設計にも、見えない部分でかなりこだわっているんです。スタートアッププログラムを知らない方でも読みやすい動線を用意しつつ、エネルギッシュながら押しつけがましくないデザインをあしらっています。
施策を進める上で、苦労した点はありますか
- 福住さん
- 正直、私がやりたいと思っているものをソフィアさんがきっちり形にしてくれるので、あまり苦労とは感じていないです。
- 小林
- ありがとうございます。ただ今回のリニューアルでどう社員の方々を巻き込んでいくか、という企画の全体設計については、喧々諤々と議論を繰り広げてきましたよね。
- 福住さん
- そうですね。12月のキックオフから3か月くらいまでは本当に具体的な形にならなくて、施策の目的や意図をひたすら深掘りし続ける日々でした。逆にその期間できっちり中身を詰められたので、その後スムーズに進んでいるのではないかと思います。
- 小林
- 福住さんが本当に強い想いと信念を持って取り組まれているので、毎回いただく意見も的確で、一緒に深い議論ができていると感じます。私自身もすごく勉強になりますし、いつも身の引き締まる思いです。
プロジェクトはまだ進行中ではありますが、現時点で手応えを感じる部分はありますか
- 福住さん
- 毎月行われるセミナーやワークショップにも多くの方が参加してくれていますし、ポータルサイトのUUやPVも他のサイトに比べて高いです。リニューアルイベントでも「やる気になった」「応募してみたい」という前向きな声をいただいています。とはいえかなり息の長いプロジェクトなので、一喜一憂せず、持続的に関心を維持できるよう努めていきたいですね。
ワンチームとしてともに成長できる存在
ソフィアと一緒にプロジェクトに取り組んでみて、率直な感想を教えてください
- 福住さん
- 常にスピーディに質の高い仕事をしてくださるという点で信頼できるのはもちろんですが、チームワークがすごくいいなと思いました。お互いの強みをつなげ、同じベクトルに向かって皆で進んでいく力がすごく強いんです。ソフィアの皆さんが一緒のチームとして取り組んでくれて、本当に感謝しかありません。
- 力石
- こちらこそ発注者と受注者という関係を超えて、お互い仲間として純粋にプロジェクトをよくするために議論し合える関係性なのが、本当に嬉しいなと思います。
- 田中
- 京セラさんは全体的に前向き・前のめりな空気を感じるのですが、その頂点がまさに福住さんです。ソフィアメンバーの間でも「福住さんのお仕事を見て、逆に勉強になる」といつも話しているほど、一緒にお仕事をしながら、私たちも常に刺激や学びを得ています。
ソフィアに今後期待する点を教えてください
- 福住さん
- 忖度されるのが好きではないので、今よりももっと正直に、本音でぶつかってきてくれたら嬉しいですね。
- 冨澤
- 福住さんの想いやスピード感に伴走し、質の高いコンテンツで応えていきたいと思います!
- 小林
- 今回の案件は、私たちソフィアらしさがすごく発揮できているプロジェクトだと思っています。ここから先も小さくまとまらずに、いろんな専門性を持ったメンバーの力を使いながら、アップデートしていきたいです。