INTERVIEW

お客様インタビュー

お客様インタビューvol.28
「株式会社トリドールホールディングス:Learn365導入支援 全国3万人のスタッフが等しく学べる環境づくりに貢献」

株式会社トリドールホールディングス
窪田 伸行さん(写真右から2人目)
高垣 稔さん(写真左から2人目)
株式会社ソフィア
工藤 大晃(写真一番左)
竹内 昌弘(写真一番右)

インタビュー実施日:2025年1月17日

株式会社トリドールホールディングスでは、「DXビジョン2022」策定に伴い、社内の業務システムのSaaS化を進めてきました。その中で従業員の教育ツールも見直しを行い、2020年からMicrosoft365と連携したEラーニングツールであるLearn365を導入。ソフィアが導入過程をご支援しました。
今回は導入に至るまでの背景や、全国3万人以上の従業員のEラーニングツール活用に向けて、どのような工夫を行っているのかを伺いました。

オールブランドで使用できる教育ツールを探していた

Learn365を導入するに至った経緯を教えてください

窪田さん
当社は飲食チェーン業を行っていますので、アルバイト等を含めた店舗のパートナースタッフをいかに教育していくかが、常に大きな課題です。会社を挙げてDXの動きが活発化する中で、全国3万人以上のスタッフ、店舗社員全員が使える新しい教育ツールを検討し始めました。そこで出会ったのがLearn365です。すでに導入済みのMicrosoft365と統合されていて初期導入のコストや工数が抑えられること、シングルサインオンが可能なのが魅力的でした。またモバイル端末で利用できるというのも利点でした。
高垣さん
それまでは社内で内製したシステムを使っていたので、当社に最適化したシステムではあったものの、管理が俗人化してしまい、担当者がやめると誰も触れなくなってしまう恐れがありました。
窪田さん
以前のシステムでは一つのシステムですべてを解決しようとしてしまっていた部分がありました。今回教育ツールには受講管理に特化した役割を与え、その他の機能は別のシステムやフローで補うことにしました。受講管理がしやすく、ブランドを展開する中でそれぞれの要望に答えつつ、コース設定が柔軟にできるのが決め手になりました。

実際にLearn365を導入してみて、いかがですか

高垣さん
正直導入するときは、私自身も反発しました(笑)現場からも「なぜこれを使わなければならないのか」という問い合わせが多く来るので、そこに明確な答えを返す必要もありました。実際に使ってみて、受講管理の部分では各段によくなったと感じています。以前はPPTにリンクを貼ってPDFで配布、リンクをクリックしてもらうと動画が流れ、Formsで確認アンケート取るという形にしていましたが、今はLearn365のみで配信から受講管理まで一括で行えます。また導入当時はちょうどコロナ禍だったので、リスクマネジメントや衛生教育に全員が取り組んだことを、しっかりと確認できるのがよかったですね。LGBTQや情報セキュリティ、コンプライアンスといった基礎的な教育についても、すぐに教育状況を記録として出せるので、本社の関連部署としてはありがたいと思います。
窪田さん
ソフィアさんには導入にあたって何度かミーティングも設定いただき、活用方法をご提案いただいたり、操作で不明点があったときにはサポートチームの方にご対応いただいたりしました。特定の部署からスモールスタートで徐々に導入を進め、4年かけてようやく形になってきたと感じています。
高垣さん
Learn365を導入するメリットを根気強くお伝えし、最近やっと事業会社ごとの導入の承認も取れてきました。


魅力的なコンテンツで、内的動機から活用を促す

導入にあたって、従業員の方々にLearn365を活用していただくために、どのような工夫をされていますか

高垣さん
まず受講者が操作で迷うことがないように、動線設計には気を配っています。キャリアアップの流れを一目で確認できるロードマップを作り、現場で壁などに掲示していただけるようにしました。各過程で必要な学習ページに直接飛べるQRコードを掲載し、端末の操作を最低限にしています。
窪田さん
また各店舗のパートナースタッフに使ってもらうためには、学習するという心理的ハードルを下げることも大切です。できる限りゲーム感覚で楽しんでいただけるよう、コンテンツの内容も工夫をしています。
高垣さん
そうですね。60秒以内にどれだけ正しい接客用語を選べるかを試すものや、メニューに必要な材料を選んでもらうクイズなど、スマートフォンやタブレット端末から簡単に楽しく学習できるコンテンツを揃えています。「ゲームセンター」と名付けて、デザインもゲーム風にするなどビジュアルにもこだわっています。事業会社によっては、これらのコンテンツがあるという理由でアカウント発行に同意してくれたところもあります。
工藤
他社では四角四面の学習コンテンツが多い中で、非常にコンテンツのレベルが高くて驚きました! 本社からただ「このツールを入れましょう」と通達するのではなく、魅力的なコンテンツを作ることが、全社展開をしていく上でとても大切なんですね。

高垣さん
現在は丸亀製麺の社員を対象に1,000アカウントを発行していますが、来期には20,000人のパートナースタッフを対象にLearn365を導入する予定です。各店舗にはどうしてもアカウント費がかかってきますから、メリットをきちんと感じていただくことはとても重要です。トレーニング計画や教育内容のアップデートの面でも、Learn365を使うと上手くいくということを積極的に伝えています。

人の手が作り出す事業だからこそ、徹底して現場に寄り添う

竹内
お話を聞いていると、本社がとても現場を大切にしていて、思いやりにあふれた対応をされているなと感じます。本社と現場の乖離に悩む企業も多い中で、どうして御社はそのようなことが可能なのでしょうか?

窪田さん
当社では目の前にいるお客様、そしてお客様と相対しているパートナースタッフを大事にする文化が根付いているからだと思います。各事業会社の社長はほぼ現場出身ですし、私を含め、本社にも現場を経験した社員が多くいます。例えば丸亀製麺では毎日店舗で麺を手作りしていますから、人の手がすごく大事な事業です。だからこそ、そこにいる大切にしたいという思いが強いです。
高垣さん
四角四面のコースにしてしまえば、作成側の私たちは正直とても楽なんです。でもそこには甘んじたくないというこだわりがありますね。チームメンバーといつも話しているのは、説明書がいらないようにつくること、そして「つい見てしまう」コンテンツにすることです。実はLearn365はシンプルで管理しやすい分、表示としては面白みに欠ける部分があります。何とか工夫して、ポップで魅力的なコンテンツを発信していくよう心掛けています。

今後の展望をお聞かせください

高垣さん
コロナ禍が収まったことで、現在はより対面教育に力を入れ、セミナーや集合研修を増やしています。教育コンテンツもオンライン学習前提のものから、対面学習の中で上手く活用してもらえる形に一新しているところです。DXなど他部署との動きともうまく連携しながら、ねらった教育をきちんとワークさせていきたいです。
窪田さん
店舗一人ひとりのレベルアップが、ひいてはお客様の満足と感動につながっていくと考えています。そのためにも、これまで店長やマネージャーの感覚頼りになっていたスタッフ教育を、Learn365を通して効率化させていきたいですね。パートナーの「学びたい」という思いを生み出す土台として、ツールを上手く活用してもらえるよう、今後もサポートしていきます。

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