概要 / Overview
- 企業規模:
- ベンチャー企業
- 人数規模:
- 1,000名以上
新入社員の離職防止に向け、企業理念の浸透や組織風土の改善が急務
事業規模の急激な拡大から安定成長にステージが変化した同社。それまで即戦力として中途採用を積極的に行っていたのを、新卒採用中心の要員計画に転換しました。しかし、組織が急速に拡大してきたため、企業理念や行動指針の明文化や、企業理念に対する社員の共感醸成が手つかずとなっており、採用後の新入社員 の離職率が高いことが問題となっていた。また、現場での人材育成や人間関係にも課題が多く、あちこちで機能不全を起こしている状態でした。
会社の未来像を考える参加型研修で、新入社員の視点を経営に生かす
そこで、会社から「あるべき姿」を教えるのではなく、新卒採用の社員に、彼らから見た会社の強みや弱みを可視化してもらう新入社員研修を実施。
参加者が取り組む課題は「10年後わが社が日経新聞の一面に載るとしたらどのような内容か。そこに至るまで現在から10年間の会社と自分自身の歩みはどのようなものか」具体的な紙面として可視化するというもの。基本的なビジネスマナーやビジネススキルをスキルセットした仮配属期間内に2ヵ月かけて取り組みました。
研修の参加者は、自社の事業戦略やミッション、組織風土など、自社の良いところ・悪いところについて、それぞれが仮配属された部門の先輩や役員にヒアリングしながら、10年後の未来へ向けたシナリオを描き、最後に役員の前でプレゼンを実施しました。自社の風土や常識にとらわれない新入社員の視点から出てきた自社の未来像とストーリーの中には、先輩社員にとっては耳が痛い内容もあり、その一方で新しい事業構想や、自社の価値観や行動指針の材料になる情報もたくさん集まりました。
研修の期間中、ソフィアの講師が行ったことは基本的に「最終アウトプットイメージの提示」であり、その他に、参加者から1週間毎の振り返りの提出管理、相談対応といったサポートを行いました。この研修は、新規事業やイノベーションを産み出す新人研修として、現在も形を変えて継続しています。
成果物 / Output
- 新人向けビジネススキルスキルセット
- プロジェクトベースドラーニング支援
- 事務局支援
提供価値 / Value Proposition
- 新卒社員が、ビジネススキルのインプットをアウトプットできる場の運営
- 新卒者が適切にアウトプットを出せる為の、社内への情報提供
- 新人研修を成果に変える支援