概要 / Overview
- 企業規模:
- 大規模企業
- 人数規模:
- 3,000名以上
中期経営計画施行するも、笛吹けど踊らない状況を打破するための長期ビジョン策定
同社は建設・建築業界で100年以上の歴史を誇り、高度経済成長期において専門知識と技術力を基盤として、業界で確固たる地位を築きました。しかし「若手人財の流出」「36協定対応に向けた働き方変革」「建築建設のデジタル化」など、直面している状況や課題が、単純な延長線上の解決では済まされなくなり、社員に徒労感がにじみ出ていました。
この状況に対してステークホルダーからの要請を受け、中期経営計画に加えて長期ビジョンを策定し、抜本的な改革を行うことに決定しました。しかし、策定された長期ビジョンは抽象度が高く、目の前のプロジェクトとの関連性や、短期での具体的な目的を明確化することができなかったため、社員が自分ゴト化できず、長期ビジョン策定の効果は逆効果を生みつつありました。
長期ビジョンに対する批判的思考を起点とした、新規事業プラン作成
まずクリティカルシンキングを活用したディベートを通じて、自社の長期ビジョンに対して議論をしました。「長期ビジョンの実現可能性」を核心的なテーマとして、ビジョンの各テーマごとに議論しました。経営陣が策定した内容は批判しづらくあるものの、ディベートを研修の枠組みとし、ゲーム形式で実施することで心理的安全性を確保しました。
クリティカルシンキング(批判的思考)を活用することで、ビジョンの前提条件である環境や未来予測に関する考察と、批判するためのデータ・論理・根拠が必要になりました。自社のビジョンに対する議論やディベートを通じて、自社のビジョンに取り組むことで、より深い理解を得ることができます。
また、ビジョンの達成に向けた具体的な計画やプランの策定には、データや根拠を集める必要があります。そのためには、単なるクリティカルシンキングだけでなく、ロジカルシンキングを学習する必要があるという状況を作り、最終的には、各社員のプランを承認フローに基づいて実行することで、ビジョンの達成を実現しました。長期ビジョンに対する理解と具体的な新規事業プラン作成の両方を推進することできました。
成果物 / Output
- ロジカル・シンキング カスタマイズテキスト作成
- クリティカルシンキング カスタマイズテキスト作成
- ディベートテーマ設定および各議論におけるファシリテーション
- 全体の企画設計および運営
- 研修の実装
- 研修費用対効果の設計・効果測定
提供価値 / Value Proposition
- 長期ビジョンの理解度・共感度の向上
- 長期ビジョンの達成に向けた新規事業/業務改革プランの承認数増加
- 長期ビジョンの達成に向けた新規事業/業務改革プランの実行数増加