時代の流れとともに、右肩上がりの人口増加と経済成長を前提とした社会の終焉が叫ばれて久しく経ちました。VUCA(不確実な社会)に身を置きながらも、これまで私たちは「既存の社会システムをいかに維持させるか」に力を注いできたように思います。
しかしながら、既存の社会システムは果たして今後の私たちにとって最適解なのか、と疑問に思うことがあります。本当に私たちに必要なのは、既存社会システムを守っていくことではなく、新しい社会システムへの再編成ではないでしょうか。そのためには固定概念を捨て、改めて自分たちの望む形を模索し、まっさらな視点で問い直すことが肝要です。
2023年の年初に「これまでの常識や認識を問い直し、新たなカタチへと移行していくredefineの年に」というメッセージを出しました。実際に多くの企業から事業や商品、組織構造、会社の存在意義、働き方といった部分について、従来の方法の見直しに関するご相談をいただいています。また企業だけでなく、行政や教育機関といった組織でも同様の動きが起こり、プロジェクトをご一緒する機会も多くなってきています。2024年もこのトレンドは変わらず続いていくでしょう。
一方で、これまでの問い直しがやり方(What to be)にフォーカスが当たっていたのに対して、今後はよりあり方(How to be)へと中心が移っていくのではないかと考えます。人的資本経営やコレクティブインパクトといった従来とは異なる社会経済システムの概念が注目を浴びているように、私たちは目先の形あるものではなく、考え方や価値観といった根本的な部分までも新たに創り直す時期にきているように思います。
まさに時代の過渡期にある今、従来のやり方が通用しない世界の中で、多くの組織が自分たちなりの解を見出そうと努力されています。私たちソフィアが解を提供することはできません。私たちがお約束できるのは伴走すること。さまざまな可能性やアイデアを共に見いだし、一緒に実験を繰り返しながら最後までともに歩んでいきます。
2024年も、私たちソフィアは自らのあり方を問い直し、新たな社会へと進んでいこうとする皆様に伴走し、徹底してご支援していきます。
代表取締役社長 廣田 拓也
社名の由来
「sofia」はギリシャ語で「英知」を表す言葉です。
会社としては小さいながらも、世の中に知恵と価値を生み出していく集団であり続けたいという思いを込めています。