2017.05.29
月に1度東京で開催しているIABC JAPAN情報交換サロン。今回は“Trends in Employee Communication”をテーマに初の大阪開催が実現しました。
IABC のウェブマガジンCW(Communication World)から3本の翻訳記事を紹介したのち、参加者同士で「従業員コミュニケーション」に関して感じている課題や、各組織での取り組みについてディスカッションを行いました。
参加者は所属する組織の規模も業態も、その中での役割もさまざまで、それぞれの立場から異なった視点の意見が出されました。参加者の声を一部紹介します。
「社会が変化して従来のピラミッド型組織、トップダウンのコミュニケーションが機能しなくなってきている。組織がフラット化し、各現場での判断をもとめられるようになることは必然。その流れに合わせることができなければ今後生き残っていけない」
「世代間のコミュニケーションにおいて、過去には当たり前に行ってきた対話が成り立たない場面が増えてきており、困難を感じている」
「マネジメントには、いっそう部下を理解し『支援する』役割が求められている」
「世代や性別、国籍等にかかわらず、それぞれに考え方や価値観は異なる。お互いに理解できないのは自己開示が足りない面もあるのではないか」
「多様な働き方への理解が求められる一方で、プライバシー保護にも配慮が必要で、プライベートに関わる立ち入ったことを聞きにくくなっている」
「制度を作って運用しても、どうしても不公平感はぬぐえない。強い組織や制度よりも倫理規定やビジョン共有を大切にしている」
「働き方改革が必要と言われているが、そこで決めるべきは働き方の『枠』ではなく『筋』ではないか」
議論は予定していた時間を越えて白熱し、参加者からは「異なる立場からの意見が聞けて良かった」「こういう話をオープンにする場が普段ないので勉強になった」といった感想が聞かれました。今後もIABC JAPANではその時々の企業コミュニケーションの旬の話題を取り上げて情報交換サロンを開催していきます。IABC JAPAN会員以外の方も歓迎いたしますのでこの機会をぜひご利用ください。